予約システムを動作させる」カテゴリーアーカイブ

初期暫定

導入編は、システムの詳細な設定や説明を確認する前に、実際の動作を体験するための設定ガイドです。

このガイドを利用してテストするために、以下の動作環境を用意してください。

  • 最新のWordPressが動作するテストサイト
  • PHP5.6以上が動作し、メール送信が可能なサーバー

ガイドの説明は、WordPressサイトの運用経験がある利用者を対象としています。WordPressの管理画面の操作、プラグインの扱い、FTPの利用についての説明はありません。

内容が不明な場合は、書籍や検索など利用して必要となる知識を確認してください。

1.インストール

テストサイトを準備する場合、不具合が発生したときの原因の判別を容易にするため、本システム以外のプラグインを同時に利用しないようにしてください。

また、wp-config.phpファイルのWP_DEBUGフラグをtrueに設定し、プログラムの実行時エラーを表示状態にしておくと良いでしょう。

テーマについて、本システムのカレンダー表示や予約フォームはCSSデザインの影響を受けますので、ここではWordPressに付属する「Twenty Seventeen」を利用するようにしてください。

プラグインのアップロード

プラグインをWordPressのプラグインディレクトリへアップロードします。

本システムはZIPファイルで提供されます。この圧縮ファイルを解凍すると、「mts-car-booking」という名前のフォルダー(ディレクトリとも呼びます)が保存されます。

FTPを利用して、「mts-car-booking」フォルダすべてをサーバーのプラグインディレクトリ「wp-content/plugins」へ、アップロードしてください。

プラグインの有効化

WordPressのログインは、管理者権限のあるユーザーでログインします。

プラグインの有効化を実行します。

2.設定の準備

最初に、Webサイトでレンタカーの予約をどのように操作するか、以下に概要を示します。または、デモサイトで予約操作を試していただくと良いでしょう。

これは、これから操作する作業が予約処理において、どのような機能と係わるか、理解の助けとなります。

予約の概要

Webサイト訪問者は、借りたい車両を選択して予約カレンダーを表示、レンタル期間を入力して申し込みます。

予約フォームに申込者連絡先を入力し「確認する」ボタンを押し、確認画面で「規約の同意」にチェックをして「予約する」ボタンを押せば予約完了です。

主要なデータ

主要なデータは以下の通りです。予約操作に係わる有効期間など「予約条件」の設定は、後ほど説明します。

  • 車両データ
  • オプションデータ
  • 料金データ
  • 車種データ

車両データは必須データで、ナンバー登録された車両についてレンタカー情報を登録します。

オプションデータは、車両と合わせてレンタルする備品や保険など、予約フォームで利用者が選択するもの、または必須で設定することができます。

選択した車両に付随するオプションは、車種データを利用して関連付けます。

車種データは、WordPressのカテゴリーと同様、自由に設定できます。車両やオプションデータでどの車種データに属するか、車種(カテゴリー)設定ができます。

料金データは個別に計算方法を決めて登録します。車両データやオプションデータでどの料金データを利用するか、登録した料金データの中から選択します。

管理画面のメニュー

操作メニューは次の図のように、1つのメインメニューと4つのデータ管理メニューからなります。

メインメニューは日々の予約に関係する処理について、残りは主要なデータの設定管理処理となります。

3.データの登録

動作テストを実行するため、最小限のデータを新規登録します。

車両データの登録

ナンバー登録したレンタカーを登録します。

車両データの設定内容は、主にWebサイトに表示するための表示データです。

ここではテストデータとして、「軽自動車」を新規登録します。

メールのテンプレートデータの登録

本システムは、予約が実行されたことを知らせるための確認のメール、「予約メール」を送信します。

送信するメールは、テンプレートとしてメール管理を利用して登録します。

テンプレートには、予約データの詳細項目と対応する「変数名」を挿入することでき、送信前に「変数名」が予約データに置換され、送信されます。

テンプレートに設定した変数は次の通りです(半角文字)。

・メールアドレス:%EMAIL%
・姓:%SEI%
・名:%MEI%
・出発日時:%RENT_START%
・返却日時:%RENT_END%
・車両:%VEHICLE_NAME%
・携帯番号:%MOBILE%
・受付日:%CURRENT_DATE%
・受付時刻:%CURRENT_TIME%

4.各種設定

Webサイト上で予約受付を開始する前に、店舗の営業日を「営業カレンダー」で登録します。

営業カレンダーは年単位で設定します。営業カレンダーデータが未登録状態のまま「保存する」ボタンを押すと、全日営業日となります。

ここでは水曜日を店舗休業日とします。設定方法は、画面上部の「一括設定」で「水」曜日を選択し、「休業日」ボタンを押すとカレンダー上の水曜日が休日設定されます。

編集後は、画面下部の「保存する」ボタンを忘れずに押してください。

予約受付を開始する

例えば予約を何日前から受け付けるか、あるいは期間は何日間有効か、などの条件の設定は、「レンタカー予約」メニューの「各種設定」メニューから詳細を設定します。

インストール直後のデフォルトは、「予約受付公開」が「しない」に設定されていますので、これを「する」に変更します。変更後は画面下部の「保存する」ボタンを、忘れずに押してください。

予約メールを送信する

予約が実行された際、確認の「予約メール」を送信するように設定します。

「各種設定」メニューから「予約フォーム」タブを開き、「予約メール」のセレクトボックから、前節で登録したメールテンプレート「予約メール」を選択、保存します。

5.予約ページの準備

管理画面の「固定ページ」メニューから、スラッグ名に「booking-car」と名付けた「予約」ページを新規登録してください。

「パーマリンク」にスラッグ名が入力できない場合、「固定ページ一覧」から「クイック編集」を利用して「スラッグ」に入力、保存します。

予約ページの機能

本システムは、レンタカーの予約状況が一目でわかるカレンダーや、予約者の連絡先を入力するフォームを、このページのコンテンツとして出力します。

また入力データの確認作業も、このページを表示に合わせて実行し、エラーがあればその内容を表示します。

予約ページの表示方法

予約ページを表示する方法は、車両データIDと合わせて予約ページへのリンクを指定します。

<a href="https://www.example.com/booking-car/?vid=xxx">軽自動車の予約</a>

車両IDのパラメータは「vid=xxx」です。xxxには登録した車両データのidを指定します。

車両IDは、管理画面の「車両管理」で「登録車両一覧」から目的とする車両の「編集」にマウスカーソルをおくと、画面下部に表示されたリンクの中にあります。

上の図はFirefoxを利用したときのキャプチャ画像です。

レンタカーページの準備

レンタカーの紹介ページを用意し、予約ページへのリンクを設定します。以下は固定ページで、「レンタカー」を用意し、リンクと画像を挿入したページ編集の例です。

上図のリンク入力は、WordPressのパーマリンク設定において、「共通設定」を「基本」に設定しテイル場合のものです。

パラメータ「p」の値は予約ページ「booking-car」のポストID、「vid」の値は車両IDです。リンク先のURLも含めて、利用状況に合わせて設定して下さい。

メニューの設定

テーマ「Twenty Seventeen」のメインメニューに固定ページ「レンタカー」を登録し、トップページからレンタカーページをメニュー選択できるようにします。

6.予約する

データ登録、各種設定、メインメニューの登録が終了したところで、早速予約処理を試してみましょう。

サイトを表示し、メインメニューの「レンタカー」をクリックします。

予約フォームへのリンクを設定した「軽自動車の予約はこちらから」をクリックします。

出発日、返却日は、カレンダー内の該当日をクリックして選択します。日時を入力したところ「申込む」ボタンを押します。

連絡先を入力したら、「確認する」ボタンを押します。

「規約に同意します」をチェックし、「予約する」ボタンを押します。

予約が済みました。予約メールが送信されましたので確認してください。

次のステップ

実際の予約動作が確認できたところで、次はオプションと料金計算についての説明になります。