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2.予約システムの準備

MTSレンタカー予約システム体験版(またはビジネス版)のプラグインを有効化します。

予約サイト構築の流れ

レンタカー予約システムの根幹となるマスターデータは、

  • レンタルする車両
  • 付随するオプション
  • 車両、オプションの料金

です。その他予約メールのテンプレート文があります。

予約システムを構築する際は、上記データを予め用意してください。

またレンタカーの貸し渡し、返却は、店舗の営業時間内で実施する事を想定しています。Webサイトから予約するときのレンタル日時の指定は、営業カレンダーと各種設定で登録された営業時間内となります。

入門編では車両データを登録し、予約フォームとリンクページを準備、最後に模擬サイトでレンタカーの予約を実行、確認して終了です。

車両データを登録する前に、模擬サイトで予約を実行できるようにするため、次の営業カレンダーの設定を実行します。なお予約の受け付けは、各種設定の「予約受付の公開」を設定する必要がありますが、後述します。

営業カレンダーの設定

営業カレンダーは、1月から12月まで1年単位で登録します。設定内容は店舗の休日と、カレンダー内に表示する注記項目、その他特定の日付に対して表示色を変更するなど装飾できるように、HTMLタグのclassに追加するクラス名を設定できます。

設定はカレンダー上から日付を選択して、上図のダイアログによる設定の他、編集画面上部の「一括設定」で曜日を指定して年間を通して「休業日」、「営業日」を設定する方法があります。

編集画面上部の祝祭日を「読込む」は、Googleが一般に公開するGoogleカレンダーから読込んだ結果を取り込みます。ですので当該サービスの変更により動作しなくなることもありますので、予め留意してください。

ここでは祝祭日を読込み、保存します。編集データは「保存する」ボタンを押さないと登録されません。

1.テーマの準備

WordPressに添付されているTwenty Seventeenテーマは、テーマを有効化してカスタマイズを実行、そのまま保存すると、見栄えの良いトップページ(ホームページ)が用意され、またメニューや固定ページなどサイトの構築作業に都合の良い環境が準備されます。

カスタマイズ

管理画面の「外観」で子テーマを有効化したあと、カスタマイズを実行します。カスタマイズのためのテーマ設定、作業画面が準備されたら、サイドメニューの「テーマオプション」を実行します。

固定ページレイアウトを「1カラム」に設定し、サイドメニュー上部にある「公開」を押してテーマのカスタマイズを終了します。

ヘッダー画像

ヘッダー画像は、Unsplashから以下のフリー画像をダウンロードして設定しました。

unsplash-logoJoshua Hibbert

入門編

入門編は、MTSレンタカー予約システムをWordPressサイトで利用するため、その取り掛かりとして最初にお薦めするドキュメントです。

内容は、WordPressをインストールしたWebサイト上で、模擬的に動作するレンタカー予約システムを実際に立ち上げ、インストールから設定、そして予約までの操作を体験するための説明書になります。

入門編には、MTSレンタカー予約システムを利用するための重要な作業が含まれていますので、入門編を利用して実際に操作を体験し、サイトを構築する前の助走として活用してください。

以下は入門編を通して構築したサンプルサイトです。
» http://mtsrcb.mt-systems.jp/trial

準備

作業開始にあたって、WordPressが動作するWebサイトを用意してください。WordPressは最新版を、サーバーで動作するPHPは、5.6以上を利用してください。PHP7以上でエラーが発生した場合は、5.6へ変更してください。

解説はテーマの設定から始めます。これは説明の内容と実際に利用する表示や操作が合うようにするためです。

テーマはTwenty Seventeenの子テーマを利用しますので、子テーマを用意してください。面倒な場合、子テーマ「sub2017」を用意したので、以下のダウンロードボタンを押してご利用ください。

利用するプラグインはMTSレンタカー予約システムの体験版ですが、製品のビジネス版でも動作します。

子テーマ、予約システムをwp-content配下のplugin、themeディレクトリへそれぞれFTPを利用してアップロードすれば、準備完了です。

Twenty Seventeen の子テーマ

ファイル名:sub2017.zip ダウンロードする

予約の流れ

作業に取りかかる前に、入門編で構築する模擬サイトの予約操作がどのように進むか、その流れを以下に示します。

レンタカーから予約フォームへリンクするページ

カレンダーから予約日時を入力するフォーム

予約申し込みの入力フォーム

入力確認と利用規約を同意して実行

予約終了の表示

1.各種設定

各種設定は、予約処理の動作に関してさまざまな条件を設定します。ここでは必要となる主な機能について説明します。

連絡先の設定

予約フォームで入力対象となる連絡先の入力項目を選択し、必須入力とするか、の設定をします。

暗号化共通鍵について

予約フォームで入力された連絡先は、暗号化してデータベースへ登録します。「暗号化共通鍵」は、暗号化、復号化に利用しますので、運用に際して最初に設定して下さい。

この項目の値を変更すると、それまで登録された連絡先は復号化できなくなります。

入力項目の右側にランダム生成した文字列が、サンプルとして表示されます。コピーペーストでご利用ください。

Google APIキー

住所入力で郵便番号から都道府県と市町村名を検索して、表示することができます。この機能はGoogle社が提供するGeocoding APIを利用しています。

Geocoding APIを利用するには、Developer登録してアクセスキーを取得し、この項目に設定して下さい。郵便番号による住所検索が利用できるようになります。

連絡先以外の個人情報について

連絡先以外に「性別」や「誕生日」の入力項目を用意できますが、入力を促す場合は利用規約において、使用目的を明らかにするようにして下さい。

予約条件の設定

予約を受け付ける日数、貸与期間、店舗の営業時間など、予約受付に関する条件を設定します。

予約を受け付ける期間は、操作している日(本日)を基準とし、何日前から予約を受け付け、直近はいつまで予約できるか、の項目で設定します。

レンタカーの貸出、返却は、店舗の営業時間内で実施できるように予約の際入力される「出発日時」と「返却日時」で、「開店時間」から「閉店時間」までを設定します。

その他季節営業する場合、夏期営業なら「営業開始日<営業終了日」、冬季営業なら「営業開始日>営業終了日」の日付の大小関係で設定してください。

予約フォームの設定

予約フォームの設定では、免許証の画像入力が必要か、利用規約の参照先と同意操作について、料金計算の有無、予約メールで利用するテンプレートの選択、についてなど、予約フォームの操作や予約データに関係する設定をします。

画像データは「パスポート」と「免許証」の2種類あります。本システムでは送信された画像は、データベースに登録します。ファイルでの保存はしませんので注意してください。

予約フォームにおける画像データは、煩雑な操作、および、利用する機器やインターネット回線のスピードによって、時間が掛かったりするなど、予約操作が忌避される可能性がありますので、利用するかよくご検討ください。

利用規約とGDPRについて

初期暫定

導入編は、システムの詳細な設定や説明を確認する前に、実際の動作を体験するための設定ガイドです。

このガイドを利用してテストするために、以下の動作環境を用意してください。

  • 最新のWordPressが動作するテストサイト
  • PHP5.6以上が動作し、メール送信が可能なサーバー

ガイドの説明は、WordPressサイトの運用経験がある利用者を対象としています。WordPressの管理画面の操作、プラグインの扱い、FTPの利用についての説明はありません。

内容が不明な場合は、書籍や検索など利用して必要となる知識を確認してください。

1.インストール

テストサイトを準備する場合、不具合が発生したときの原因の判別を容易にするため、本システム以外のプラグインを同時に利用しないようにしてください。

また、wp-config.phpファイルのWP_DEBUGフラグをtrueに設定し、プログラムの実行時エラーを表示状態にしておくと良いでしょう。

テーマについて、本システムのカレンダー表示や予約フォームはCSSデザインの影響を受けますので、ここではWordPressに付属する「Twenty Seventeen」を利用するようにしてください。

プラグインのアップロード

プラグインをWordPressのプラグインディレクトリへアップロードします。

本システムはZIPファイルで提供されます。この圧縮ファイルを解凍すると、「mts-car-booking」という名前のフォルダー(ディレクトリとも呼びます)が保存されます。

FTPを利用して、「mts-car-booking」フォルダすべてをサーバーのプラグインディレクトリ「wp-content/plugins」へ、アップロードしてください。

プラグインの有効化

WordPressのログインは、管理者権限のあるユーザーでログインします。

プラグインの有効化を実行します。

2.設定の準備

最初に、Webサイトでレンタカーの予約をどのように操作するか、以下に概要を示します。または、デモサイトで予約操作を試していただくと良いでしょう。

これは、これから操作する作業が予約処理において、どのような機能と係わるか、理解の助けとなります。

予約の概要

Webサイト訪問者は、借りたい車両を選択して予約カレンダーを表示、レンタル期間を入力して申し込みます。

予約フォームに申込者連絡先を入力し「確認する」ボタンを押し、確認画面で「規約の同意」にチェックをして「予約する」ボタンを押せば予約完了です。

主要なデータ

主要なデータは以下の通りです。予約操作に係わる有効期間など「予約条件」の設定は、後ほど説明します。

  • 車両データ
  • オプションデータ
  • 料金データ
  • 車種データ

車両データは必須データで、ナンバー登録された車両についてレンタカー情報を登録します。

オプションデータは、車両と合わせてレンタルする備品や保険など、予約フォームで利用者が選択するもの、または必須で設定することができます。

選択した車両に付随するオプションは、車種データを利用して関連付けます。

車種データは、WordPressのカテゴリーと同様、自由に設定できます。車両やオプションデータでどの車種データに属するか、車種(カテゴリー)設定ができます。

料金データは個別に計算方法を決めて登録します。車両データやオプションデータでどの料金データを利用するか、登録した料金データの中から選択します。

管理画面のメニュー

操作メニューは次の図のように、1つのメインメニューと4つのデータ管理メニューからなります。

メインメニューは日々の予約に関係する処理について、残りは主要なデータの設定管理処理となります。

3.データの登録

動作テストを実行するため、最小限のデータを新規登録します。

車両データの登録

ナンバー登録したレンタカーを登録します。

車両データの設定内容は、主にWebサイトに表示するための表示データです。

ここではテストデータとして、「軽自動車」を新規登録します。

メールのテンプレートデータの登録

本システムは、予約が実行されたことを知らせるための確認のメール、「予約メール」を送信します。

送信するメールは、テンプレートとしてメール管理を利用して登録します。

テンプレートには、予約データの詳細項目と対応する「変数名」を挿入することでき、送信前に「変数名」が予約データに置換され、送信されます。

テンプレートに設定した変数は次の通りです(半角文字)。

・メールアドレス:%EMAIL%
・姓:%SEI%
・名:%MEI%
・出発日時:%RENT_START%
・返却日時:%RENT_END%
・車両:%VEHICLE_NAME%
・携帯番号:%MOBILE%
・受付日:%CURRENT_DATE%
・受付時刻:%CURRENT_TIME%

4.各種設定

Webサイト上で予約受付を開始する前に、店舗の営業日を「営業カレンダー」で登録します。

営業カレンダーは年単位で設定します。営業カレンダーデータが未登録状態のまま「保存する」ボタンを押すと、全日営業日となります。

ここでは水曜日を店舗休業日とします。設定方法は、画面上部の「一括設定」で「水」曜日を選択し、「休業日」ボタンを押すとカレンダー上の水曜日が休日設定されます。

編集後は、画面下部の「保存する」ボタンを忘れずに押してください。

予約受付を開始する

例えば予約を何日前から受け付けるか、あるいは期間は何日間有効か、などの条件の設定は、「レンタカー予約」メニューの「各種設定」メニューから詳細を設定します。

インストール直後のデフォルトは、「予約受付公開」が「しない」に設定されていますので、これを「する」に変更します。変更後は画面下部の「保存する」ボタンを、忘れずに押してください。

予約メールを送信する

予約が実行された際、確認の「予約メール」を送信するように設定します。

「各種設定」メニューから「予約フォーム」タブを開き、「予約メール」のセレクトボックから、前節で登録したメールテンプレート「予約メール」を選択、保存します。

5.予約ページの準備

管理画面の「固定ページ」メニューから、スラッグ名に「booking-car」と名付けた「予約」ページを新規登録してください。

「パーマリンク」にスラッグ名が入力できない場合、「固定ページ一覧」から「クイック編集」を利用して「スラッグ」に入力、保存します。

予約ページの機能

本システムは、レンタカーの予約状況が一目でわかるカレンダーや、予約者の連絡先を入力するフォームを、このページのコンテンツとして出力します。

また入力データの確認作業も、このページを表示に合わせて実行し、エラーがあればその内容を表示します。

予約ページの表示方法

予約ページを表示する方法は、車両データIDと合わせて予約ページへのリンクを指定します。

<a href="https://www.example.com/booking-car/?vid=xxx">軽自動車の予約</a>

車両IDのパラメータは「vid=xxx」です。xxxには登録した車両データのidを指定します。

車両IDは、管理画面の「車両管理」で「登録車両一覧」から目的とする車両の「編集」にマウスカーソルをおくと、画面下部に表示されたリンクの中にあります。

上の図はFirefoxを利用したときのキャプチャ画像です。

レンタカーページの準備

レンタカーの紹介ページを用意し、予約ページへのリンクを設定します。以下は固定ページで、「レンタカー」を用意し、リンクと画像を挿入したページ編集の例です。

上図のリンク入力は、WordPressのパーマリンク設定において、「共通設定」を「基本」に設定しテイル場合のものです。

パラメータ「p」の値は予約ページ「booking-car」のポストID、「vid」の値は車両IDです。リンク先のURLも含めて、利用状況に合わせて設定して下さい。

メニューの設定

テーマ「Twenty Seventeen」のメインメニューに固定ページ「レンタカー」を登録し、トップページからレンタカーページをメニュー選択できるようにします。