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1.レンタル料金の設定

レンタル料金は、指定したレンタル期間の車両料金やオプション料金を計算し、その合計額を予約者に知らせることが目的です。

消費した燃料代など消耗品費や、修繕が必要になった場合の修理費など、予約のときに未確定な費用は計算の対象外となります。

料金の設定はレンタルする車両と、車両に付随して選択可能なオプションを設定した場合、例えばチャイルドシートなどあれば、それらのオプションについての料金を登録します。

車両とオプションは分離して料金の設定が可能ですので、車両以外の費用はオプション料金として別途設定するか、あるいは計算を単純化するため費用を車両のレンタル料に含めて定めるか、状況に合わせて決定してください。

料金の計算方法

次の図は、管理画面の料金管理における登録画面の一部です。

料金はレンタル期間に対して計算しますが、レンタル期間は予約フォームに入力した「出発日時」と「返却日時」を元に、時間で計算します。

料金計算はレンタル期間によって、料金表からレンタル期間が当てはまる金額を「表引き」する方法、単位時間当たりの単価に対してレンタル期間を乗算する「単価計算」、レンタル期間に係わらず一定の「定額」、の3種類があります。

なおレンタル期間を表す単位は時間と日数で、分単位の設定できません。

表引きの設定

料金の表引きは、予約フォームで入力した「出発日時」と「返却日時」を元に、レンタル期間を時間で計算し、表の指定時間に収まる最大時間の料金が選択されます。

表の設定時間を超えた料金は、設定時間を超えた差分に単価料金を乗算して、表引き金額と単価計算の合計で算出します。

上図の料金設定で、例えば貸し渡し日時が7月1日15時、返却が7月3日10時の場合、レンタル期間は43時間となり、表引きは2日以内の10,000円となります。

返却が7月3日16時の場合は49時間で、表引きは2日10,000円と単価4,500円を加算した14,500円となります。

定額と単価計算

計算方法は3つの中から1つを選択しますが、定額や単価計算の料金は「単価料金」に設定された金額が利用されます。

定額が設定された場合、レンタル期間に係わらず1回のレンタルに単価料金が加算されます。

単価計算が設定された場合、レンタル期間に単価料金が乗算されます。

単価料金は時間の単位が設定できますが、端数の計算をしません。例えば1日1,000と設定された場合、4時間レンタルでも8時間レンタルでも1,000円として計算します。

追補) Ver.1.3 料金計算の方式追加

料金計算の基礎となるレンタル期間に関して、上記説明は「時間」を基礎として計算しています。これに対しVer.1.3では「日数」を基礎として計算する方式が追加されました。下の図は新しく追加された設定項目の編集表示部分です。

詳細は、リファレンスのバージョンアップ追加機能「1.3 料金計算の方式追加」に説明がありますので、そちらを参照してください。

料金の表示設定

設定した料金データは、車両データの料金項目で、料金表の中から選択、設定します。

また予約フォーム入力で料金を表示するには、管理画面の各種設定の予約フォームタグ設定にある「料金計算表示」項目を、「する」に設定します。

以下は、予約フォーム入力の確認画面の表示例です。

シーズン設定による割増(値引)料金

バージョン1.1において、スケジュール管理で日付にハイ・ローのシーズンを設定、レンタル期間にその日付が含まれている場合、車両データに設定した割増(値引)料金を計算する機能が追加されました。

詳細は次の「1.1 割増(値引)料金機能」ページをご覧ください。

» http://dm.mt-systems.jp/mtsrcb/reference/?p=8

特別料金の計算方法 (Ver.1.7.2から変わります)

レンタル期間が「特別料金期間限定」で設定された期間内にある場合、料金計算で利用する設定料金は「特別単価料金」と「特別料金表」が利用されます。

期間の設定例

計算方法は、これまではレンタル開始日を基準日として通常料金か特別料金を、レンタル期間に対して通算で計算するようになっていました。

Ver.1.7.2以降から計算方法が次のように変わりました。

レンタル期間が特別料金期間に掛かる場合、計算の対象となるレンタル期間を通常期間と特別料金期間に分割し、それぞれ計算して合計を求めます。

なおシーズン料金は、特別料金期間のレンタル料金計算において無視されます(計算されません)。

Ver.1.7.5以降において、特別料金期間中のシーズン料金計算機能が改善されました。

1.5 シーズン料金計算改善

導入編

入門編では、Web上で実際に動作する予約サイトを模擬サイトとして構築しました。導入編では、実際に運用するためのデータの設定と予約システムの動作について説明します。

本システムの主要なデータの設定に関して、入門編で取り上げていないデータをこのセクションで取り上げます。

主なデータ設定の説明は、料金の設定、予約メールの設定、オプションの設定についてです。

オプションは、予約車両に付随して提供する物品やサービスがあれば、それらを管理するためのデータとなります。

それぞれ「レンタル料金の設定」では、このシステムが取り扱うことができる料金計算の方法を説明します。消費税の取り扱い方の説明もあります。

「予約メールの設定」では、予約メールの文面に埋め込むことができる予約内容のリプレースメントについて、その種類を説明します。

「オプションの設定」では、車両と独立したデータ登録についてと、車両との関係付け、料金の取り扱いについて説明します。

「各種設定」では、予約システムの運用に関して主要データと異なる予約条件や予約フォームに関係する内容など、様々な条件項目の設定について説明します。

以下は導入編を通して構築したサンプルサイトです。
» http://mtsrcb.mt-systems.jp/introduce

4.予約の受付

この節は、予約を受け付けるための設定、準備する内容について説明します。要点は以下の3つです。

  • 予約の受付条件の設定
  • 予約フォームページの登録
  • 車両を予約するリンクの設定

この節を終了すると、Web上の模擬サイトでレンタカーの予約ができるようになります。

予約条件の設定

店舗の営業日は「営業カレンダー」で設定しますが、レンタカーの貸し渡し、返却を受け付ける時間の設定は、各種設定の「予約条件」で設定します。

その他、予約受付期間や貸与日数などありますが、予約を受け付ける場合は必ず最上部の設定項目「予約受付公開」を「する」に設定してください。

条件の変更後は、「保存する」ボタンを押してデータを更新してください。

予約フォームページの準備

予約入力処理の実行は、予約システムが自動でフォーム出力や確認処理をしますが、フォーム出力先はWordPressの固定ページのコンテンツに出力します。

そのため、予めスラッグ名に「booking-car」と名付けた固定ページを公開登録してください。予約システムは、フォームデータを「booking-car」ページのコンテンツに出力します。

このページの中身は空で構いませんが、キーワード「%MTS_CONTENT%」を記入すると、ページコンテンツ中の「%MTS_CONTENT%」にデータを出力します。

車両を予約処理へリンクする

予約はカレンダーから、レンタルする車両の期間(日時)の選択から始まります。

予約フォームへのリンクは、先に登録した「booking-car」ページに、登録車両のIDをGETパラメータで渡すように設定すれば完了です。

それでは「レンタカー」ページを追加、コンテンツに車両画像と「予約する」リンクを登録、メニューに「レンタカー」ページを設定します。

レンタカーページ

新たに固定ページを用意するか、「サンプル」ページ書き換えて利用しても構いません。

リンクの設定

リンクは、予約フォームページへGETパラメータ「vid=」に車両IDを指定します。

http://www.example.com/booking-car?vid=xx

車両IDの「xx」は、前節の「レンタカーの登録」で説明したものを指定します。リンクアドレスは、各自模擬サイトのURLを指定してください。

メニュー項目の追加

メインメニューに、登録した「レンタカー」ページを設定します。

作業が終了したら、実際にWeb上で予約を試してください。

これで入門編は終了です。

3.レンタカーの登録

レンタカーのデータは、1台1台登録します。予約スケジュールは、登録された各レンタカーの予約状況で決まります。

台数を登録して配車スケジュールを決める、ような処理にはなっていません。車種が同じ場合は車両名称にナンバーを追加するなど、車両を識別できるように設定してください。

管理画面の「車両管理」から車両を新規登録します。

車両のレンタル料金について「導入編」で説明しますが、返却時の精算における燃料代については「操作編」で説明します。燃料代の精算は燃費を利用しますので、計算の元になる値(km/l)を登録しておくと便利です。

車両ID

登録した車両の車両IDを、後節の予約フォームのリンク指定で利用しますので、管理画面の車両一覧から確認しておきます。

マウスを「編集」上に移動したときの上記の表示例では、車両IDは「53」になります。データベースの登録状態によりこの値は異なります。

車両画像

車両画像は、photoACから以下の画像をダウンロードして設定しました。

Photo by nannzi on photoAC

2.予約システムの準備

MTSレンタカー予約システム体験版(またはビジネス版)のプラグインを有効化します。

予約サイト構築の流れ

レンタカー予約システムの根幹となるマスターデータは、

  • レンタルする車両
  • 付随するオプション
  • 車両、オプションの料金

です。その他予約メールのテンプレート文があります。

予約システムを構築する際は、上記データを予め用意してください。

またレンタカーの貸し渡し、返却は、店舗の営業時間内で実施する事を想定しています。Webサイトから予約するときのレンタル日時の指定は、営業カレンダーと各種設定で登録された営業時間内となります。

入門編では車両データを登録し、予約フォームとリンクページを準備、最後に模擬サイトでレンタカーの予約を実行、確認して終了です。

車両データを登録する前に、模擬サイトで予約を実行できるようにするため、次の営業カレンダーの設定を実行します。なお予約の受け付けは、各種設定の「予約受付の公開」を設定する必要がありますが、後述します。

営業カレンダーの設定

営業カレンダーは、1月から12月まで1年単位で登録します。設定内容は店舗の休日と、カレンダー内に表示する注記項目、その他特定の日付に対して表示色を変更するなど装飾できるように、HTMLタグのclassに追加するクラス名を設定できます。

設定はカレンダー上から日付を選択して、上図のダイアログによる設定の他、編集画面上部の「一括設定」で曜日を指定して年間を通して「休業日」、「営業日」を設定する方法があります。

編集画面上部の祝祭日を「読込む」は、Googleが一般に公開するGoogleカレンダーから読込んだ結果を取り込みます。ですので当該サービスの変更により動作しなくなることもありますので、予め留意してください。

ここでは祝祭日を読込み、保存します。編集データは「保存する」ボタンを押さないと登録されません。

1.テーマの準備

WordPressに添付されているTwenty Seventeenテーマは、テーマを有効化してカスタマイズを実行、そのまま保存すると、見栄えの良いトップページ(ホームページ)が用意され、またメニューや固定ページなどサイトの構築作業に都合の良い環境が準備されます。

カスタマイズ

管理画面の「外観」で子テーマを有効化したあと、カスタマイズを実行します。カスタマイズのためのテーマ設定、作業画面が準備されたら、サイドメニューの「テーマオプション」を実行します。

固定ページレイアウトを「1カラム」に設定し、サイドメニュー上部にある「公開」を押してテーマのカスタマイズを終了します。

ヘッダー画像

ヘッダー画像は、Unsplashから以下のフリー画像をダウンロードして設定しました。

unsplash-logoJoshua Hibbert

入門編

入門編は、MTSレンタカー予約システムをWordPressサイトで利用するため、その取り掛かりとして最初にお薦めするドキュメントです。

内容は、WordPressをインストールしたWebサイト上で、模擬的に動作するレンタカー予約システムを実際に立ち上げ、インストールから設定、そして予約までの操作を体験するための説明書になります。

入門編には、MTSレンタカー予約システムを利用するための重要な作業が含まれていますので、入門編を利用して実際に操作を体験し、サイトを構築する前の助走として活用してください。

以下は入門編を通して構築したサンプルサイトです。
» http://mtsrcb.mt-systems.jp/trial

準備

作業開始にあたって、WordPressが動作するWebサイトを用意してください。WordPressは最新版を、サーバーで動作するPHPは、5.6以上を利用してください。PHP7以上でエラーが発生した場合は、5.6へ変更してください。

解説はテーマの設定から始めます。これは説明の内容と実際に利用する表示や操作が合うようにするためです。

テーマはTwenty Seventeenの子テーマを利用しますので、子テーマを用意してください。面倒な場合、子テーマ「sub2017」を用意したので、以下のダウンロードボタンを押してご利用ください。

利用するプラグインはMTSレンタカー予約システムの体験版ですが、製品のビジネス版でも動作します。

子テーマ、予約システムをwp-content配下のplugin、themeディレクトリへそれぞれFTPを利用してアップロードすれば、準備完了です。

Twenty Seventeen の子テーマ

ファイル名:sub2017.zip ダウンロードする

予約の流れ

作業に取りかかる前に、入門編で構築する模擬サイトの予約操作がどのように進むか、その流れを以下に示します。

レンタカーから予約フォームへリンクするページ

カレンダーから予約日時を入力するフォーム

予約申し込みの入力フォーム

入力確認と利用規約を同意して実行

予約終了の表示

1.各種設定

各種設定は、予約処理の動作に関してさまざまな条件を設定します。ここでは必要となる主な機能について説明します。

連絡先の設定

予約フォームで入力対象となる連絡先の入力項目を選択し、必須入力とするか、の設定をします。

暗号化共通鍵について

予約フォームで入力された連絡先は、暗号化してデータベースへ登録します。「暗号化共通鍵」は、暗号化、復号化に利用しますので、運用に際して最初に設定して下さい。

この項目の値を変更すると、それまで登録された連絡先は復号化できなくなります。

入力項目の右側にランダム生成した文字列が、サンプルとして表示されます。コピーペーストでご利用ください。

Google APIキー

住所入力で郵便番号から都道府県と市町村名を検索して、表示することができます。この機能はGoogle社が提供するGeocoding APIを利用しています。

Geocoding APIを利用するには、Developer登録してアクセスキーを取得し、この項目に設定して下さい。郵便番号による住所検索が利用できるようになります。

連絡先以外の個人情報について

連絡先以外に「性別」や「誕生日」の入力項目を用意できますが、入力を促す場合は利用規約において、使用目的を明らかにするようにして下さい。

予約条件の設定

予約を受け付ける日数、貸与期間、店舗の営業時間など、予約受付に関する条件を設定します。

予約を受け付ける期間は、操作している日(本日)を基準とし、何日前から予約を受け付け、直近はいつまで予約できるか、の項目で設定します。

レンタカーの貸出、返却は、店舗の営業時間内で実施できるように予約の際入力される「出発日時」と「返却日時」で、「開店時間」から「閉店時間」までを設定します。

その他季節営業する場合、夏期営業なら「営業開始日<営業終了日」、冬季営業なら「営業開始日>営業終了日」の日付の大小関係で設定してください。

予約フォームの設定

予約フォームの設定では、免許証の画像入力が必要か、利用規約の参照先と同意操作について、料金計算の有無、予約メールで利用するテンプレートの選択、についてなど、予約フォームの操作や予約データに関係する設定をします。

画像データは「パスポート」と「免許証」の2種類あります。本システムでは送信された画像は、データベースに登録します。ファイルでの保存はしませんので注意してください。

予約フォームにおける画像データは、煩雑な操作、および、利用する機器やインターネット回線のスピードによって、時間が掛かったりするなど、予約操作が忌避される可能性がありますので、利用するかよくご検討ください。

利用規約とGDPRについて

初期暫定

導入編は、システムの詳細な設定や説明を確認する前に、実際の動作を体験するための設定ガイドです。

このガイドを利用してテストするために、以下の動作環境を用意してください。

  • 最新のWordPressが動作するテストサイト
  • PHP5.6以上が動作し、メール送信が可能なサーバー

ガイドの説明は、WordPressサイトの運用経験がある利用者を対象としています。WordPressの管理画面の操作、プラグインの扱い、FTPの利用についての説明はありません。

内容が不明な場合は、書籍や検索など利用して必要となる知識を確認してください。

1.インストール

テストサイトを準備する場合、不具合が発生したときの原因の判別を容易にするため、本システム以外のプラグインを同時に利用しないようにしてください。

また、wp-config.phpファイルのWP_DEBUGフラグをtrueに設定し、プログラムの実行時エラーを表示状態にしておくと良いでしょう。

テーマについて、本システムのカレンダー表示や予約フォームはCSSデザインの影響を受けますので、ここではWordPressに付属する「Twenty Seventeen」を利用するようにしてください。

プラグインのアップロード

プラグインをWordPressのプラグインディレクトリへアップロードします。

本システムはZIPファイルで提供されます。この圧縮ファイルを解凍すると、「mts-car-booking」という名前のフォルダー(ディレクトリとも呼びます)が保存されます。

FTPを利用して、「mts-car-booking」フォルダすべてをサーバーのプラグインディレクトリ「wp-content/plugins」へ、アップロードしてください。

プラグインの有効化

WordPressのログインは、管理者権限のあるユーザーでログインします。

プラグインの有効化を実行します。