予約システムを体験する」カテゴリーアーカイブ

4.予約の受付

この節は、予約を受け付けるための設定、準備する内容について説明します。要点は以下の3つです。

  • 予約の受付条件の設定
  • 予約フォームページの登録
  • 車両を予約するリンクの設定

この節を終了すると、Web上の模擬サイトでレンタカーの予約ができるようになります。

予約条件の設定

店舗の営業日は「営業カレンダー」で設定しますが、レンタカーの貸し渡し、返却を受け付ける時間の設定は、各種設定の「予約条件」で設定します。

その他、予約受付期間や貸与日数などありますが、予約を受け付ける場合は必ず最上部の設定項目「予約受付公開」を「する」に設定してください。

条件の変更後は、「保存する」ボタンを押してデータを更新してください。

予約フォームページの準備

予約入力処理の実行は、予約システムが自動でフォーム出力や確認処理をしますが、フォーム出力先はWordPressの固定ページのコンテンツに出力します。

そのため、予めスラッグ名に「booking-car」と名付けた固定ページを公開登録してください。予約システムは、フォームデータを「booking-car」ページのコンテンツに出力します。

このページの中身は空で構いませんが、キーワード「%MTS_CONTENT%」を記入すると、ページコンテンツ中の「%MTS_CONTENT%」にデータを出力します。

車両を予約処理へリンクする

予約はカレンダーから、レンタルする車両の期間(日時)の選択から始まります。

予約フォームへのリンクは、先に登録した「booking-car」ページに、登録車両のIDをGETパラメータで渡すように設定すれば完了です。

それでは「レンタカー」ページを追加、コンテンツに車両画像と「予約する」リンクを登録、メニューに「レンタカー」ページを設定します。

レンタカーページ

新たに固定ページを用意するか、「サンプル」ページ書き換えて利用しても構いません。

リンクの設定

リンクは、予約フォームページへGETパラメータ「vid=」に車両IDを指定します。

http://www.example.com/booking-car?vid=xx

車両IDの「xx」は、前節の「レンタカーの登録」で説明したものを指定します。リンクアドレスは、各自模擬サイトのURLを指定してください。

メニュー項目の追加

メインメニューに、登録した「レンタカー」ページを設定します。

作業が終了したら、実際にWeb上で予約を試してください。

これで入門編は終了です。

3.レンタカーの登録

レンタカーのデータは、1台1台登録します。予約スケジュールは、登録された各レンタカーの予約状況で決まります。

台数を登録して配車スケジュールを決める、ような処理にはなっていません。車種が同じ場合は車両名称にナンバーを追加するなど、車両を識別できるように設定してください。

管理画面の「車両管理」から車両を新規登録します。

車両のレンタル料金について「導入編」で説明しますが、返却時の精算における燃料代については「操作編」で説明します。燃料代の精算は燃費を利用しますので、計算の元になる値(km/l)を登録しておくと便利です。

車両ID

登録した車両の車両IDを、後節の予約フォームのリンク指定で利用しますので、管理画面の車両一覧から確認しておきます。

マウスを「編集」上に移動したときの上記の表示例では、車両IDは「53」になります。データベースの登録状態によりこの値は異なります。

車両画像

車両画像は、photoACから以下の画像をダウンロードして設定しました。

Photo by nannzi on photoAC

2.予約システムの準備

MTSレンタカー予約システム体験版(またはビジネス版)のプラグインを有効化します。

予約サイト構築の流れ

レンタカー予約システムの根幹となるマスターデータは、

  • レンタルする車両
  • 付随するオプション
  • 車両、オプションの料金

です。その他予約メールのテンプレート文があります。

予約システムを構築する際は、上記データを予め用意してください。

またレンタカーの貸し渡し、返却は、店舗の営業時間内で実施する事を想定しています。Webサイトから予約するときのレンタル日時の指定は、営業カレンダーと各種設定で登録された営業時間内となります。

入門編では車両データを登録し、予約フォームとリンクページを準備、最後に模擬サイトでレンタカーの予約を実行、確認して終了です。

車両データを登録する前に、模擬サイトで予約を実行できるようにするため、次の営業カレンダーの設定を実行します。なお予約の受け付けは、各種設定の「予約受付の公開」を設定する必要がありますが、後述します。

営業カレンダーの設定

営業カレンダーは、1月から12月まで1年単位で登録します。設定内容は店舗の休日と、カレンダー内に表示する注記項目、その他特定の日付に対して表示色を変更するなど装飾できるように、HTMLタグのclassに追加するクラス名を設定できます。

設定はカレンダー上から日付を選択して、上図のダイアログによる設定の他、編集画面上部の「一括設定」で曜日を指定して年間を通して「休業日」、「営業日」を設定する方法があります。

編集画面上部の祝祭日を「読込む」は、Googleが一般に公開するGoogleカレンダーから読込んだ結果を取り込みます。ですので当該サービスの変更により動作しなくなることもありますので、予め留意してください。

ここでは祝祭日を読込み、保存します。編集データは「保存する」ボタンを押さないと登録されません。

1.テーマの準備

WordPressに添付されているTwenty Seventeenテーマは、テーマを有効化してカスタマイズを実行、そのまま保存すると、見栄えの良いトップページ(ホームページ)が用意され、またメニューや固定ページなどサイトの構築作業に都合の良い環境が準備されます。

カスタマイズ

管理画面の「外観」で子テーマを有効化したあと、カスタマイズを実行します。カスタマイズのためのテーマ設定、作業画面が準備されたら、サイドメニューの「テーマオプション」を実行します。

固定ページレイアウトを「1カラム」に設定し、サイドメニュー上部にある「公開」を押してテーマのカスタマイズを終了します。

ヘッダー画像

ヘッダー画像は、Unsplashから以下のフリー画像をダウンロードして設定しました。

unsplash-logoJoshua Hibbert

入門編

入門編は、MTSレンタカー予約システムをWordPressサイトで利用するため、その取り掛かりとして最初にお薦めするドキュメントです。

内容は、WordPressをインストールしたWebサイト上で、模擬的に動作するレンタカー予約システムを実際に立ち上げ、インストールから設定、そして予約までの操作を体験するための説明書になります。

入門編には、MTSレンタカー予約システムを利用するための重要な作業が含まれていますので、入門編を利用して実際に操作を体験し、サイトを構築する前の助走として活用してください。

以下は入門編を通して構築したサンプルサイトです。
» http://mtsrcb.mt-systems.jp/trial

準備

作業開始にあたって、WordPressが動作するWebサイトを用意してください。WordPressは最新版を、サーバーで動作するPHPは、5.6以上を利用してください。PHP7以上でエラーが発生した場合は、5.6へ変更してください。

解説はテーマの設定から始めます。これは説明の内容と実際に利用する表示や操作が合うようにするためです。

テーマはTwenty Seventeenの子テーマを利用しますので、子テーマを用意してください。面倒な場合、子テーマ「sub2017」を用意したので、以下のダウンロードボタンを押してご利用ください。

利用するプラグインはMTSレンタカー予約システムの体験版ですが、製品のビジネス版でも動作します。

子テーマ、予約システムをwp-content配下のplugin、themeディレクトリへそれぞれFTPを利用してアップロードすれば、準備完了です。

Twenty Seventeen の子テーマ

ファイル名:sub2017.zip ダウンロードする

予約の流れ

作業に取りかかる前に、入門編で構築する模擬サイトの予約操作がどのように進むか、その流れを以下に示します。

レンタカーから予約フォームへリンクするページ

カレンダーから予約日時を入力するフォーム

予約申し込みの入力フォーム

入力確認と利用規約を同意して実行

予約終了の表示