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2.予約の新規登録と編集

予約はWebサイトからの受付以外に、管理画面を利用して新規に登録することができます。また予約内容を変更したい場合、予約リストから当該データの編集処理へ移ることができます。

これにより電話や来店客の予約に関する対応で、予約登録や変更処理ができます。

予約の新規登録

管理画面上から予約を新規登録する場合、予約期間の選択に関して2つの方法があります。

次の図は、管理画面の「レンタル予定」メニューから「レンタル予定一覧」を表示したキャプチャ画像です。

予約対象車両の日付をクリックすると、時間を入力するダイアログボックスが表示され、「セット」ボタンを押すと上部の入力ボックスに日時が表示されます。出発日が選択されているときは、予約対象車両の情報が同時に左側の入力ボックスに設定されます。

予約の新規登録でもう1つの車両と予約期間の入力方法は、管理画面の「レンタル登録編集」を実行した場合で、次の図のような画面が表示されます。

入力方法は、まず「予約車両」を選択します。すると上部カレンダーに予約状況が読込まれます。続いて出発日(貸渡)の入力ボックスをクリックしてから、カレンダーの出発日をクリックします。返却日も同様に、日付を選択します。

車両とレンタル期間の日時を入力して実行すると、予約者の連絡先を含むデータ入力画面に移動します。

予約の編集

予約データを編集する場合、「予約リスト」から対象の予約データを検索、「予約者」欄の下にある「編集」を実行します。

予約リストは、登録された予約データの20件分を降順で表示します。

予約の中から特定のデータを検索する場合、予約の「対象年月」と「車種」で絞り込み検索ができます。その他右側のテキストボックスに「予約ID」を入力して、特定の予約データを検索することもできます。

予約データの「編集ボタン」を押すと、編集画面へ移ります。編集は、新規登録と同じ画面になります。

編集は予約の各入力データを修正できますが、予約日時や予約車両を変更する必要が生じた場合は、編集画面下部にある「日時入力」ボタンを押して、車両選択とカレンダーの日時入力画面へ移動して変更してください。

貸渡時のおすすめ処理

車両を貸し渡すとき、予約データにある「貸渡ODO」の入力項目にオドメーターの走行距離を登録しておくと、返却時にそのときの走行距離を使って燃料代の精算ができます。

1.予約の確認とキャンセル

予約の確認ページを用意すると、フロントエンド画面で予約IDとメールアドレスを入力して予約データを検索、確認することができます。

またキャンセルを有効にすると、キャンセル期間内であればキャンセルボタンが表示されます。さらに決済機能を追加すれば、Web上で決済するためのボタンが表示されます。

予約の確認ページ

スラッグ名に「reserve-car」と名付けた固定ページを用意(公開登録)してください。

予約の検索フォームや検索結果は、このページが表示されるときプログラムによりコンテンツに出力されます。

キャンセルの受付

キャンセルの受付は、管理画面の各種設定で「キャンセル」タブページに設定項目があります。

キャンセルが実行されたとき、キャンセルメールを送信することも可能です。キャンセルメールを送信する場合は、メール管理で予めキャンセルメールのテンプレートを登録しておきます。

キャンセル設定で、キャンセルの受付期限とメールテンプレートを設定します。

キャンセル機能が有効状態で、キャンセル有効期限内であれば、検索結果の表示ページに「キャンセル」ボタンが表示されます。

キャンセル料金の計算

キャンセルが実行されたとき、レンタル開始までの残り日数によってキャンセル料金を計算、表示することができます。

ただしキャンセル料を表示することはできますが、徴収する機能はありませんので、どのように運営するかは予め決めておいてください。

計算テーブルの設定

キャンセル料の計算は、計算テーブルをプラグインディレクトリにある「src/MTSCarBooking/Config.php」ファイルに設定して利用します。

// キャンセル料の設定例(100分率) 日数 => 100分率
public static $cancelCharge = array(
    1 => 1.0,
    2 => 0.5,
    3 => 0.1
);

この設定例は「料金請求」を「100分率」に設定した場合で、予約日までの残り日数を配列のインデックスとして、割合を配列値として設定します。料金計算は、レンタル料金合計に残り日数から表引きされた割合が乗算されます。

「料金請求」を「固定金額」に設定する場合は、前述の配列値に金額を設定して下さい。

操作編

操作編では、予約の確認とキャンセル機能をはじめ、管理画面上で予約を一覧表示したり、追加や編集をしたり、メールを送信するなど、予約を管理する機能について説明します。

またフロントエンドに関して、固定ページのコンテンツにショートコードを利用してレンタカーの一覧を表示する機能など説明します。

上記の機能はビジネス版に装備されている機能です。体験版には備わっておりませんので、体験版を利用しての操作確認はできません。

予約管理の概要

システムにはレンタカーの予約を受け付ける以外に、予約や返却時の清算など、日々の業務を円滑に進められるようにいくつかの機能が用意されています。

左図はこのシステムの管理画面で操作するメニューの一覧ですが、「レンタカー予約」の下に並ぶ「…管理」と呼ばれる4つの管理メニューは、それぞれこのシステムの主となるデータの管理に利用されます。

それらのメニュー項目は、運営管理者が優先的に操作するデータとして、WordPressのユーザー登録で「管理者」として登録されたユーザーに対してのみ、メニュー項目が表示されるようになっており、「編集者」以下でロールが登録されたユーザーには、それら主データを変更できないようにしています。

平常の業務では、「レンタカー予約」のサブメニュー項目の操作処理を実行することになります。サブメニュー処理の処理概要は以下の通りです。

  • レンタル予定
    全レンタカーの2週間に渡る予約スケジュールを一覧表示するとともに、スケジュールから日付を指定して予約登録処理を実行したり、あるいは予約済みのデータを拾い上げて修正などすることができます。
  • 予約リスト
    予約の一覧が表示されます。対象年月や車両を選択して絞り込み検索ができます。リスト上の予約からその予約に関する料金計算、予約データ編集、予約データ削除、メール送信などの処理へ移ることができます。
  • レンタル登録編集
    オペレータが予約を新規登録したり、予約内容を編集することができます。
  • レンタル料金
    予約データの決済情報の更新、レンタル料金の変更、返却時の燃料代計算ができます。
  • メンテナンス
    車両データのスケジュールデータ管理で、予約データの一覧が表示されます。ここでは車両整備期間や、予約受付をしない期間を登録することで、Webサイト上からの予約を受け付けないようにすることができます。
  • メール送信
    システムが自動送信するメールには「予約メール」、「キャンセルメール」、「決済メール」の3種類あります。それ以外に予約者にメールを送信したいとき、文面を編集して送信することができます。また予約が指定されている場合は、選択されたテンプレートのリプレースメントが置き換えられます。

4.各種設定

予約を受け付ける場合、何日前から受け付け、貸し渡し日の何日前まで受け付けるか、レンタル期間は何日間か、など予約の受付条件を設定することができます。

この節では、それら予約条件の設定と、予約フォーム上での操作設定について説明します。

なおビジネス版は機能追加によって設定項目内容が変わることがあり、トライアル版と内容が異なりますので留意してください。

基本的な予約の動作

最初に、このシステムの予約処理について、基本的な仕様を説明します。

予約期間は1日単位

予約は出発時間、返却時間を入力しますので、1日の中で短い時間の予約が可能です。ただし予約処理は1日単位で取り扱いますので、短い時間であっても当該車両のその日の予約は、利用時間が異なる場合でも受け付けしません。

長期のレンタル事業に関しては考慮しておりません。

車両管理は運用者の責任

車両データにナンバーの有効期限を登録することができますが、予約受付処理において予約受付を制限する条件として利用していません。

当該車両の予約受付を中止したい場合、車両データの公開を取りやめ、予約のリンクを削除するようにしてください。

車両については、管理画面のメンテナンスメニューから期間を設定して「予約済み」状態にすることができます。この機能を利用して、整備期間など貸し出ししない状態を設定してください。

予約条件

次の図は「予約条件」タブページの設定画面です。

  • カレンダー表示月数
    予約フォーム上で、レンタル期間を入力するためのカレンダー表示月数を指定します。
    システムが提供するCSSで、3ヶ月まで並べて表示するように設定しています。表示の変更は、各自CSSを利用してください。
  • 貸与休止日数
    返却日と次の貸出日の間に、1日のメンテナンス作業日を用意したい場合に設定します。設定すると予約カレンダーの空車情報は、レンタル期間の前後1日が予約済状態(×)となります。(Ver.1.6〜)
  • インターバル時間
    出発、返却時刻を入力するときの「分」の選択において、セレクトボックス内の選択肢を設定します。通常10分か30分の、大体の時間指定で良いと思われます。
  • 開店・閉店時間
    店舗で予約車両を貸し渡す、あるいは返却を受け付ける業務の、業務時間を設定してください。予約フォームで、業務時間外の時刻は受け付けできなくなります。
  • 営業開始・終了日
    季節営業の場合、期間外の予約を受け付けないよう制限するために利用します。
    夏期営業の場合、開始日<終了日の設定になります。
    冬季営業の場合、開始日>終了日の設定になります。

予約フォーム

次の図は「予約フォーム」タブページの設定画面です。フォームで予約申込者の連絡先入力項目は、「連絡先」の設定で変更できます。

  • 到着・出発便の情報 (Ver.1.9から)
    予約者が来店の際飛行機を利用する機会が多い場合、業務を円滑に進められるようスケジュールを連絡してもらうため、航空会社名、便名、利用時刻の入力項目を予約フォームに出力します。
  • 連絡問合せ項目利用 (Ver.1.8から)
    予約フォームの送信と同時に、予約者からの問合せや連絡事項など自由入力で連絡を受け付けたい場合に設定してください。予約フォーム上に「連絡・お問合せ」の入力欄が追加されます。
  • パスポート・免許証画像送信
    予約時に上記画像をフォーム上で指定、画像データを保存することができます。
    画像データは、個人情報の取り扱いに細心の注意が必要になります。利用規約などで必ず告知し、同意の上データを取り込むようにする他、利用目的以外の使用がないように厳しく管理しなければなりません。データ漏洩など運用者の責任となりますので留意してください。
    画像データはデータベースに登録します。利用可能な容量が小さい場合、保存できないなど不具合が発生する可能性を考慮してください。
  • 利用規約・GDPR説明ページURL
    公開サイトはレンタカーの予約サイトになりますので、Web上でよくあるプライバリシーポリシーの告知と同様、予約サービスの利用規約が重要になります。
    また、このシステムを利用して海外から来日する利用者の獲得を目指す場合、特にEUではGDPR(一般データ保護規則)が施行され、規則を守らなかった場合のペナルティーが大変厳しいので、個人情報の取り扱いについて明確に告知する必要があります。
    利用規約やGDPRを含むプライバシーポリシーについて、説明ページを用意してそのリンク先URLをこの項目に設定してください。
    空白が設定されている(何も登録されていない)場合、リンク先の表示はされなくなります。
  • 料金計算表示
    料金データを設定する事で、予約フォーム上においてレンタル期間に合わせた料金計算の結果を表示する事ができます。この表示は、決済プラグインの利用に関わらず動作します。
  • 予約受付メール
    予約フォームから予約を受け付けたとき、自動で予約受付メールを送信するためのメールのひな形をメール管理データの一覧から選択、設定することで、予約メールが送信されるようになります。

料金決済

次の図は「料金決済」のタブページの設定画面です。決済機能の利用とは、Webサイト上で決済代行会社を通して、料金を徴収(カード決済)する事を表します。ここでは説明を割愛し、別途決済機能についての説明を参照ください。

  • 消費税と計算方法
    消費税率を設定し、利用しない・内税・外税、から計算方法を設定します。
    予約時の消費税の計算は、ここに設定された消費税率で計算します。消費税率の変更が発生する場合の、切り替え期日に合わせた設定、変更はできません。
    運営者はどのような対応をするか予め決めておき、利用者に明らかにしておくと、予約者から支払いを受ける場合にトラブルになりにくいと思われます。
    税金の計算は、各事業主によって計算の扱いが異なるかもしれませんので、税理士など法律に詳しい専門家にご相談ください。
  • 決済機能利用
    予約後、利用料金をカードで支払いを前もって受け付けるため、Web画面上からカード決済を実行するための決済代行会社を選択します。この機能を利用するには、別途弊社から決済用のプラグインシステムを入手、インストールしておく必要があります。

キャンセル

次の図は「キャンセル」のタブページの設定画面です。体験版はキャンセル機能がありませんので、動作と設定について簡単に説明します。

キャンセルは、予約の確認ページで「予約ID」と「メールアドレス」を入力して予約情報を表示、キャンセルが有効期限内の場合に「キャンセル」ボタンが表示され、キャンセルすることができます。

決済機能と連動しませんので、決済機能を利用する場合は返金をどうするか、予め決めておいてください。

  • 受付期限
    予約日前に、キャンセルを受け付ける日数を設定します。1日前から7日前まで選択できます。
  • 決済後受付停止
    決済プラグインを利用してカード決済を受け付けたあとキャンセルを受け付ける場合、本システムでは自動で返金処理を実行できないため、Web上からのキャンセル受付を停止するようにします。実務では、電話で受け付けて返金するなど対応してください。
  • 料金請求
    キャンセル料を請求する場合の、請求料金の計算方法が選択できます。計算方法は、別途決めた固定金額、あるいはレンタル料金に対する割合を「100」分率で計算して求める方法があります。
    それぞれ、予約日の何日前かによって料金額を変動させることが可能です。
    なおキャンセル料金の徴収について、本システムに機能はありません。

連絡先

次の図は「連絡先」のタブページの設定画面です。入力フォーム上で、連絡先の入力項目を選択できます。選択で「必須」が選択された場合、未入力の場合はエラー表示して、予約フォームを再表示します。

「暗号化共通鍵」は、連絡先データをデータベースに暗号化登録するときの「キー」となります。このキーを変更すると、変更前のデータは復号化できなくなります。利用開始に当たって、右側に表示されるサンプルを利用するなど、必ず独自のキーの値を設定してください。サンプルは、ページ表示毎ランダム値を出力します。

  • 郵便番号検索・APIキー
    住所入力で郵便番号検索はGoogleのGeocodingか、PostcodeJPのどちらかを利用することができ、利用する場合に登録して受け取ったAPIキーを設定します。設定されたサービスに合わせて本システムで用意したJavaScriptプログラムが、検索結果を住所の入力項目にコピーします。

CSV出力設定 (Ver.1.10.0〜)

Ver.1.9.0において、予約データのCSVファイルダウンロード機能が追加されました。

そしてVer.1.10.0から、以下の編集画面を利用して出力項目を管理画面から設定できるようになりました。

  • 出力カラムの選択
    CSVデータとして出力する場合は、チェックボックスをチェックしてください。
  • 出力カラムのタイトル名
    2番目の入力項目に、先頭カラムに出力するデータ項目名を設定します。
  • 出力内容
    リプレースメントを利用して出力データを指定します。選択可能なリプレースメントは、メールテンプレートで設定するものと同じものです。以下のページを参照してください。
    メールリプレースメントの一覧

オプション管理で追加したオプション項目は、画面の下の方に自動で追加されます。初期設定は出力しない状態です。出力内容は、オプション項目の料金リプレースメントがデフォルト値です。

注) カラム出力の順番は、ここで変更する事はできません。変更したい場合、Config.phpファイルに設定した配列を修正する事で変更できますが、お問合せは受け付けられませんのでご了承ください。

3.オプションの設定

オプションとは、車両に付随してレンタルする装備や提供するサービスなどで、明示的に車両と分けて取り扱いたい物品、あるいは保険などサービスを指します。オプション設定することで、予約フォームでそれらを選択できるようになります。

車両データとオプションデータのリンク

車両データと料金データのリンクは、車両データの設定画面で登録した料金データの中から1つ、選択設定(セレクトボックを利用)します。

オプションは様々な物品やサービスが提供でき、車両に対して簡単で自由に組み替えできるようにするため、WordPressの「カテゴリ」機能を利用しています。このシステムでは「車種管理」と呼び、カテゴリとなる項目(車種)を登録します。

車両データとオプションデータのリンクは、それぞれの設定画面において選択された「車種管理」の中の同じ設定項目が、そのつなぎ役を果たします。

オプションデータ

例としてタイヤチェーンをオプションとして登録します。

車種管理で登録した項目をオプションデータで選択するには、カテゴリ選択と同様の方法で、「車種」内で選択設定(チェックボックスを利用)します。

車両データにおいても同様に「車種」内で選択し、同じ項目が予約フォームで選択オプションとして関係付けされます。

オプションの動作の設定について

オプションは選択種別、貸出管理、数量、料金の設定によってデータの取り扱い方が変わり、フォーム上での表示や動作が異なったり、あるいはデータ管理を実施するようになります。それぞれ、各項目の設定により次のような動作になります。

予約フォームにおける選択項目

「選択種別」は、予約フォーム上で任意選択か必須選択かを決めます。「必須」が設定された場合、予約フォーム上では選択状態で表示され、選択操作ができません。

レンタル予約のオプションとして、明示的に表示したいとき利用します。

貸出管理の設定

物品の場合、車両返却時に合わせて返却される必要があります。一方保険サービスなどはレンタル期間中の契約となりますので、貸出管理は必要ありません。提供するオプションの性格により、どちらか一方を設定して下さい。

在庫数量の設定

貸出管理をする場合、そのオプション品がレンタル中で貸し出せない場合は、予約フォームで選択できないようになります(非表示状態)。

数量が「2」以上設定されている場合、希望のレンタル期間中の貸出数量を検索し、貸し出し可能かどうか確認して予約フォームに表示します。

同系統の物品であれば、まとめて数量管理することができます。が、その場合は個別に管理されないため、特定した取り扱いが必要な場合は、個別に登録管理する事になります。

料金について

オプション料金は、料金表管理で設定した料金データを設定します。

計算方法は、レンタル料金の説明で解説した通り、3種類の方法「表引き」、「単価計算」、「定額」がありますので、設定するオプションの性質に合わせて決めてください。

下図は、予約フォームのオプション表示の例です。

メールテンプレートで設定可能なリプレースメント

メールテンプレートへ選択したオプションを埋め込む場合、次の2つが利用できます。

  • オプション名:%OPTION_NAME%
  • オプション名と料金額:%OPTION_NAME_CHARGE%

オプションの埋め込みは、予約フォームで選択したオプションの名称、または、名称と金額を、1つのオプションを1行(改行コード付き)で埋め込みます。

2.予約メールの設定

予約メールは、Webサイトで予約を受け付けた事を予約者に告知する、重要な手段となります。

メール本文はレンタル期間や車両の情報に留まらず、遵守事項や補償など事後に必要となる内容を予め明記しておくと、トラブル対策として有効です。

テンプレートの登録

メールテンプレートは、メール送信先や件名などメールヘッダーの情報と、メール本文からなります。

予約フォームで入力された内容をメール文に反映する場合、「%」記号で囲まれたアルファベット文字列の変数(リプレースメントと呼びます)を使います。

アルファベット文字列は、入力フォームの項目や、料金を出力するために加工した文字列を指定するものなど、システムが個別に定義したものとなります。

主なリプレースメント一覧

予約内容

  • 予約ID:%RESERVE_ID%
  • 出発日時:%RENT_START%
  • 返却日時:%RENT_END%
  • 車両名:%VEHICLE_NAME%
  • 車両名と金額:%VEHICLE_NAME_CHARGE%

料金

  • 合計額:%PAYMENT_TOTAL%
  • 消費税額:%PAYMENT_TAX%
  • 消費税率:%PAYMENT_TAX_RATE%
  • 総合計額:%PAYMENT_GRAND_TOTAL%

申込者

  • 会社・団体名:%COMPANY%
  • 姓:%SEI%
  • 名:%MEI%
  • メールアドレス:%EMAIL%
  • 郵便番号:%POSTCODE%
  • 都道府県:%PREF%
  • 郡市区:%CITY%
  • 町番地:%TOWN%
  • 建物等:%BUILDING%
  • 電話番号:%TEL%
  • 携帯番号:%MOBILE%

その他

  • 実行日付:%CURRENT_DATE%
  • 実行時刻:%CURRENT_TIME%

送信の設定

予約メールは、どのテンプレートを利用する設定することで、送信されるようになります。またテンプレートは複数登録できますが、送信に利用されるテンプレートは、設定された1つだけです。

予約メールの設定は、管理画面の各種設定で「予約フォーム」タグページにある「予約メール」で、登録されたテンプレート一覧の中から選択、設定します。

1.レンタル料金の設定

レンタル料金は、指定したレンタル期間の車両料金やオプション料金を計算し、その合計額を予約者に知らせることが目的です。

消費した燃料代など消耗品費や、修繕が必要になった場合の修理費など、予約のときに未確定な費用は計算の対象外となります。

料金の設定はレンタルする車両と、車両に付随して選択可能なオプションを設定した場合、例えばチャイルドシートなどあれば、それらのオプションについての料金を登録します。

車両とオプションは分離して料金の設定が可能ですので、車両以外の費用はオプション料金として別途設定するか、あるいは計算を単純化するため費用を車両のレンタル料に含めて定めるか、状況に合わせて決定してください。

料金の計算方法

次の図は、管理画面の料金管理における登録画面の一部です。

料金はレンタル期間に対して計算しますが、レンタル期間は予約フォームに入力した「出発日時」と「返却日時」を元に、時間で計算します。

料金計算はレンタル期間によって、料金表からレンタル期間が当てはまる金額を「表引き」する方法、単位時間当たりの単価に対してレンタル期間を乗算する「単価計算」、レンタル期間に係わらず一定の「定額」、の3種類があります。

なおレンタル期間を表す単位は時間と日数で、分単位の設定できません。

表引きの設定

料金の表引きは、予約フォームで入力した「出発日時」と「返却日時」を元に、レンタル期間を時間で計算し、表の指定時間に収まる最大時間の料金が選択されます。

表の設定時間を超えた料金は、設定時間を超えた差分に単価料金を乗算して、表引き金額と単価計算の合計で算出します。

上図の料金設定で、例えば貸し渡し日時が7月1日15時、返却が7月3日10時の場合、レンタル期間は43時間となり、表引きは2日以内の10,000円となります。

返却が7月3日16時の場合は49時間で、表引きは2日10,000円と単価4,500円を加算した14,500円となります。

定額と単価計算

計算方法は3つの中から1つを選択しますが、定額や単価計算の料金は「単価料金」に設定された金額が利用されます。

定額が設定された場合、レンタル期間に係わらず1回のレンタルに単価料金が加算されます。

単価計算が設定された場合、レンタル期間に単価料金が乗算されます。

単価料金は時間の単位が設定できますが、端数の計算をしません。例えば1日1,000と設定された場合、4時間レンタルでも8時間レンタルでも1,000円として計算します。

追補) Ver.1.3 料金計算の方式追加

料金計算の基礎となるレンタル期間に関して、上記説明は「時間」を基礎として計算しています。これに対しVer.1.3では「日数」を基礎として計算する方式が追加されました。下の図は新しく追加された設定項目の編集表示部分です。

詳細は、リファレンスのバージョンアップ追加機能「1.3 料金計算の方式追加」に説明がありますので、そちらを参照してください。

料金の表示設定

設定した料金データは、車両データの料金項目で、料金表の中から選択、設定します。

また予約フォーム入力で料金を表示するには、管理画面の各種設定の予約フォームタグ設定にある「料金計算表示」項目を、「する」に設定します。

以下は、予約フォーム入力の確認画面の表示例です。

シーズン設定による割増(値引)料金

バージョン1.1において、スケジュール管理で日付にハイ・ローのシーズンを設定、レンタル期間にその日付が含まれている場合、車両データに設定した割増(値引)料金を計算する機能が追加されました。

詳細は次の「1.1 割増(値引)料金機能」ページをご覧ください。

» http://dm.mt-systems.jp/mtsrcb/reference/?p=8

特別料金の計算方法 (Ver.1.7.2から変わります)

レンタル期間が「特別料金期間限定」で設定された期間内にある場合、料金計算で利用する設定料金は「特別単価料金」と「特別料金表」が利用されます。

期間の設定例

計算方法は、これまではレンタル開始日を基準日として通常料金か特別料金を、レンタル期間に対して通算で計算するようになっていました。

Ver.1.7.2以降から計算方法が次のように変わりました。

レンタル期間が特別料金期間に掛かる場合、計算の対象となるレンタル期間を通常期間と特別料金期間に分割し、それぞれ計算して合計を求めます。

なおシーズン料金は、特別料金期間のレンタル料金計算において無視されます(計算されません)。

Ver.1.7.5以降において、特別料金期間中のシーズン料金計算機能が改善されました。

1.5 シーズン料金計算改善

導入編

入門編では、Web上で実際に動作する予約サイトを模擬サイトとして構築しました。導入編では、実際に運用するためのデータの設定と予約システムの動作について説明します。

本システムの主要なデータの設定に関して、入門編で取り上げていないデータをこのセクションで取り上げます。

主なデータ設定の説明は、料金の設定、予約メールの設定、オプションの設定についてです。

オプションは、予約車両に付随して提供する物品やサービスがあれば、それらを管理するためのデータとなります。

それぞれ「レンタル料金の設定」では、このシステムが取り扱うことができる料金計算の方法を説明します。消費税の取り扱い方の説明もあります。

「予約メールの設定」では、予約メールの文面に埋め込むことができる予約内容のリプレースメントについて、その種類を説明します。

「オプションの設定」では、車両と独立したデータ登録についてと、車両との関係付け、料金の取り扱いについて説明します。

「各種設定」では、予約システムの運用に関して主要データと異なる予約条件や予約フォームに関係する内容など、様々な条件項目の設定について説明します。

以下は導入編を通して構築したサンプルサイトです。
» http://mtsrcb.mt-systems.jp/introduce

4.予約の受付

この節は、予約を受け付けるための設定、準備する内容について説明します。要点は以下の3つです。

  • 予約の受付条件の設定
  • 予約フォームページの登録
  • 車両を予約するリンクの設定

この節を終了すると、Web上の模擬サイトでレンタカーの予約ができるようになります。

予約条件の設定

店舗の営業日は「営業カレンダー」で設定しますが、レンタカーの貸し渡し、返却を受け付ける時間の設定は、各種設定の「予約条件」で設定します。

その他、予約受付期間や貸与日数などありますが、予約を受け付ける場合は必ず最上部の設定項目「予約受付公開」を「する」に設定してください。

条件の変更後は、「保存する」ボタンを押してデータを更新してください。

予約フォームページの準備

予約入力処理の実行は、予約システムが自動でフォーム出力や確認処理をしますが、フォーム出力先はWordPressの固定ページのコンテンツに出力します。

そのため、予めスラッグ名に「booking-car」と名付けた固定ページを公開登録してください。予約システムは、フォームデータを「booking-car」ページのコンテンツに出力します。

このページの中身は空で構いませんが、キーワード「%MTS_CONTENT%」を記入すると、ページコンテンツ中の「%MTS_CONTENT%」にデータを出力します。

車両を予約処理へリンクする

予約はカレンダーから、レンタルする車両の期間(日時)の選択から始まります。

予約フォームへのリンクは、先に登録した「booking-car」ページに、登録車両のIDをGETパラメータで渡すように設定すれば完了です。

それでは「レンタカー」ページを追加、コンテンツに車両画像と「予約する」リンクを登録、メニューに「レンタカー」ページを設定します。

レンタカーページ

新たに固定ページを用意するか、「サンプル」ページ書き換えて利用しても構いません。

リンクの設定

リンクは、予約フォームページへGETパラメータ「vid=」に車両IDを指定します。

http://www.example.com/booking-car?vid=xx

車両IDの「xx」は、前節の「レンタカーの登録」で説明したものを指定します。リンクアドレスは、各自模擬サイトのURLを指定してください。

メニュー項目の追加

メインメニューに、登録した「レンタカー」ページを設定します。

作業が終了したら、実際にWeb上で予約を試してください。

これで入門編は終了です。

3.レンタカーの登録

レンタカーのデータは、1台1台登録します。予約スケジュールは、登録された各レンタカーの予約状況で決まります。

台数を登録して配車スケジュールを決める、ような処理にはなっていません。車種が同じ場合は車両名称にナンバーを追加するなど、車両を識別できるように設定してください。

管理画面の「車両管理」から車両を新規登録します。

車両のレンタル料金について「導入編」で説明しますが、返却時の精算における燃料代については「操作編」で説明します。燃料代の精算は燃費を利用しますので、計算の元になる値(km/l)を登録しておくと便利です。

車両ID

登録した車両の車両IDを、後節の予約フォームのリンク指定で利用しますので、管理画面の車両一覧から確認しておきます。

マウスを「編集」上に移動したときの上記の表示例では、車両IDは「53」になります。データベースの登録状態によりこの値は異なります。

車両画像

車両画像は、photoACから以下の画像をダウンロードして設定しました。

Photo by nannzi on photoAC