システムの概要

本節はこのアプリケーションシステムの目的、フロントエンド動作、バックエンドで利用するデータについて簡単に説明します。

低コストで質の高いWeb予約システム

私たちの生活において交通機関を利用する移動は、通勤通学をはじめ出張や旅行など、必ず発生するイベントといっても過言ではありません。その中で、ある程度距離があったり、時間が掛かる場合、あるいは特定の目的地へ移動する場合は、座席を確保する場面が多くあります。

一般的にそれらの予約は、飛行機、鉄道、バス、船舶が対象となりますが、公共交通機関として規模のある企業が担っております。ですのでWebを利用する予約システムの導入も、それなりの予算で準備され、サービスが提供されています。

Webサイトを利用する予約システムの効用ですが、現在述べる必要もなく、皆様ご理解のことと思います。「MTS Ticket Booking 乗車券予約システム」は、大きな予算を用意することが難しい企業様において、低コストで質の高い便利なWeb予約システムの提供を目的として開発いたしました。また多言語対応していますので、将来インバウンド対応するための用意もできています。

移動サービスを提供される皆様において、時刻スケジュールのある運行、複数地点を結ぶ運行、季節により運行サービスを提供する場合、特に観光地など人が集中しやすい地域での企業活動にご利用いただけます。

本システムを利用してWebサイトで予約を受け付ける事により、利用者は安心して予定が組め、また当日においても混乱することなく移動サービスを提供いただけます。

予約の流れ

予約操作は、カレンダー上に表示された運行便の空席を見て予約します。カレンダー上には時刻の異なる運行便全便が表示されますので、利用したい便の空席がひとめで分かるようになっています。

また運行便は下りと上りを同時に表示します。カレンダーから当日の往復移動に限らず、異なる日付の往復予約も、カレンダー上の運行便をチェックすることで予約処理へ進めます。

利用する便をチェックして予約を進めると次は、乗車駅、下車駅、座席の選択画面になります。路線上に停車駅があればどの駅で乗車し、下車するか入力でき、また自由席、指定席どちらの対応も可能なように、座席番号を選択することができます。ただし予約は始発から終着までとみなし、途中の乗下車による空席は予約対象外となります。

その他複数の席を同時に予約することができます。複数人で移動する場合の予約に関して、1回の予約で複数の座席を確保することができます。

運行便、乗下車駅、座席の選択後は、予約者の連絡先の入力となります。

なお料金の計算、決済機能について、現在(Ver.1.0)機能はありません。機能追加に関しては今後の検討となります。

用意するデータ

このシステムの主データとなる「運行データ」は、乗り換えなしで出発地から終着地までを1単位として扱い、出発地から順番に停車する駅を「路線データ」として登録します。路線データにはターミナル駅(始発駅と終着駅)を含む停車駅の名前、次の停車駅までの距離と所要時間を設定します。

また運行データは合わせて「時刻表」データを設定します。時刻表データは、始発駅の出発時刻から始まり、各駅の到着時刻と発車時刻を設定、始発駅から終着駅まで各時刻が登録されたデータを「1便」とします。時刻表では出発時刻順に第1便から複数の便を設定することができます。また時刻表の各便に、運行利用する車両データも選択、設定します。

「車両データ」には予約座席数を管理するための、自由席数と指定席数を登録します。また座席指定の場合は位置が重要になるため、席を縦と横のマトリックスに設定し、進行方向前から1列目、2列目…、そして進行方向に対し横へA席、B席…と、自動で座席番号が割り振られます。

カレンダー上で予約ができる、できないの状態は、「運行計画」で設定されたスケジュールデータに従います。運行スケジュールは、カレンダー上のチェックボックスを利用して運行予定を簡単に設定することができます。

「運行計画」にはその他、予約受付期間やキャンセル期間など、予約に関わる条件を設定することができます。

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本システムを実際に操作し、フロントエンドで予約を実行する事ができるサンプルデータを用意しました。

操作を試して触れることで、予約サイトを作るための参考としてご利用ください。