運行データは、予約システムの中心となるデータです。このデータには、予約する停車駅(または停留所など)の路線データを設定します。
そして車両データでは、予約管理する座席数や座席指定するための位置や座席番号のデータを設定します。
このあと時刻表と運行スケジュールを設定することで、管理画面において予約を実行することができるようになります。
運行データの登録
サンプルデータを使って、運行データを新規追加します。保存は右側の「下書き保存」か「公開」ボタンが押されるまで実行されません。また「下書き保存」されている場合は、予約処理の対象となりません。

上図は路線データを登録しているところです。停留所名とローマ字を入力して「追加する」ボタンを押すと、下のリストに追加されます。「クリア」ボタンは、上の入力項目をクリアします。
路線データのリストは、編集、削除の他、「⬆」ボタンを押して移動することができます。
サンプルの路線データをすべて追加、「公開」登録してください。
車両データの登録
車両データの登録画面では、HTMLのテーブルタグを利用して座席配置を簡易的に図示することができます。それでは実際に新規登録画面で動作を見てみましょう。

座席指定の設定方法は、縦横の席数を指定し、「再描画」ボタンを押して指定席の位置を決めます。
初期データは、左側1列1席、右側1列2席、前から3列までの席が表示されています。席番号は前から「1,2,…」の連番、横へ「A,B,…」とアルファベットが振られます。
サンプルデータは左側1列2席、右側1列2席ですので、「縦列数:2」でそのままです。変更する場合は「変更する」ボタンを押します。
続けて横席数は「第1列:2」、「第2列:2」、「縦席数:11」を入力し「再描画」ボタンを押してください。図示の内容が書き換えられます。

描画はマトリクスしか表示されませんので、例えば1席のスペースが縦2席に渡る場合、その2席の一方を「使用不可」状態にして対応するようにします。
同様に、右図のように先頭の席が1つしかない場合も、席を「使用不可」状態にします。使用不可状態は、席番号にマウスカーソルを置いてクリックすればグレー表示され、使用不可になります。
なお図を利用した座席の設定は、指定席として選択する座席番号のためにあります。すべて自由席の場合、図を利用した座席番号の設定は必要ありません。が、自由席として利用する席を「使用不可」に設定して利用するのも良いでしょう。
最後に予約可能な席数について、自由席数、指定席数をセットしてください。「席数セット」ボタンは、使用不可の席を除く席数を、基本設定の「指定席数」にコピーします。今回は全席自由席扱いとしますので、「自由席数:43」、「指定席数:0」に設定し、「公開」ボタンを押して保存します。
時刻表の設定
時刻表はタイムスケジュールに合わせて、始発駅から出発時刻、各停車駅の到着時刻、ならびに次の駅へ出発する発車時刻を設定して作成、順次運行便を追加していきます。
本システムは方向に関して、路線データで設定した先頭駅から最後の駅の方向を「下り」、そして反対に最後の駅を始発とし、先頭駅を終着とする方向を「上り」と表現しています。
それでは「運行マスタ管理」メニューにある「時刻表管理」サブメニューを選択、一覧の名称にある「下り」メニューをマウスで選択し、時刻表データを設定しましょう。

便名を入力、運行する車両を選択、そして下段出発時刻、上段到着時刻を半角と「:(コロン)」を使ってそれぞれ時刻を入力し、「追加する」ボタンを押します。下部に入力した時刻表が表示されます。保存は「保存する」ボタンを押してください。「保存する」ボタンを押すまでデータは書き換えられません。
「上り」も同様「運行マスタ管理」メニューにある「時刻表管理」サブメニューを選択、一覧の名称にある「下り」メニューをマウスで選択し時刻表を入力、保存してください。

時刻表管理ボタンを押したときの運行データリスト表示は次のようになります。

閑話
「運行ID」は、運行データを新規追加した際データベースに記録されるシリアル番号です。データベース登録時に自動登録されますので、自由に変更することはできません。
フロントエンドで予約カレンダーを表示するとき指定したり、あるいは予約に関して重要な働きをする番号です。
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主データが設定できたので、次は予約を受け付けるためのデータ設定です。運行計画(スケジュール)と予約条件(予約受付)を設定して、予約データの登録を試します。
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