初めての操作

アプリケーションシステムの機能を覚え、利用する、あるいは応用するには、実際に動作する予約サイトを試験的に立ち上げることが近道となります。一通りの設定作業を進める中で、システムの使い方が把握できるようになります。

本節では、サンプルデータを使ってデータの設定から予約まで、順番に操作を試していきます。

以降の説明は、インターネットのWebサイト制作に経験があり、WordPressやプラグインの操作に知識のある読者を対象とします。不明な用語があれば、Web検索など利用して調べてください。

準備

最初に本プラグインが動作する環境を用意してください。環境を用意する簡単な方法は、レンタルサーバーを借り、サブディレクトリにWordPressと本プラグインをインストールすることです。

サーバーに関して技術力のある方は、ローカルで動作する環境を用意してください。レンタルサーバー上で試験することは、同じサーバーを利用する他者に迷惑を掛ける可能性や、大事なデータを漏洩させてしまう危険があるからです。

セキュリティ上の注意点として、WordPressのセットアップの際「検索エンジンによる検索の対象外」となるよう、指定してください。また試験サイトと言えどもパスワード文字列に注意を払い、クラッキングを容易に許す設定は避けてください。そしてトレーニング終了後は、早めにサイトを閉鎖しましょう。

WordPressが動作するようになったら、最初に「設定」の「ディスカッション」ページにおいて、「デフォルトの投稿設定」はすべて無効にしてください。サイト攻撃の踏み台として利用されないようにするためです。

最後にインストール後の動作においてアプリケーションが「動作しない」、あるいは「表示がおかしい」場合、利用するサーバーでWAF機能が有効になっていないか確認してください。WAF機能によりWebアプリケーションが正しく動作しないことがあります。その場合はWAF機能を無効にしてください。

次のお勧め記事

乗車券予約システムのプラグインを有効化し、メニュー項目の操作内容を把握し、これから設定するデータを確認します。

ステップ1. 機能の概要と準備

閑話

この節は余談ですのでスキップしてください。

レンタルサーバーで試験する最大の注意点は、操作している内容、情報がすべてインターネットで公開されている、ということです。

インターネットに接続している場合、サイトを放置した結果、簡単なパスワードを利用してクラックされたり、あるいは大事なデータを漏洩させてしまったりと、セキュリティに対して利用者の意識の低さが原因となるトラブルが多いです。

サイトがクラックされる事による恐怖ですが、実はあなたが知らないうちに犯罪者の片棒を担がされることにあります。

インターネットではありませんが、麻薬運びに利用され、他国で拘束、裁判で死刑判決が出されることもあります。「知りませんでした。」では許されない状況が発生しうるのです。

サイトがクラックされたとき想定されるクラッキングは、データが目的で無ければ、サイトを踏み台にすることです。迷惑メールの発信やフィッシングなど、簡単に利用されてしまいます。

インターネットは十分注意して活用をいたしましょう。