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ステップ5. メールとキャンセル

これまで、予約登録に関する一連の操作を順番に試してきました。ここでは、予約登録時の予約メールの設定と送信、キャンセルの受け付け機能について設定、操作を見ていきます。

メールのテンプレート

システムは利用者が予約したとき、あるいはキャンセルしたとき、自動でメールを送信する機能があります。このメール送信を利用するには、メールのテンプレートを登録し、予約やキャンセルでどのテンプレートを利用するか、を設定するとメールが送信されるようになります。

メールテンプレートは、管理画面の「メール文管理」メニューから新規登録します。

テンプレートには、メール送信におけるヘッダ情報とメール本文を登録します。

ヘッダ情報は、送信先や送信元など普段利用するメーラーのヘッダ情報と同じです。以下は設定項目の概要です。設定する際の参考にしてください。

文中で「リプレースメント変数」と呼ぶ「%」文字で挟まれた文字列は、予約データの入力項目と置き換える変数を表します。例えば「%EMAIL%」は、予約者が予約フォームで入力したメールアドレスへ置き換えられます。

  • 宛先(TO)
    メールの送信先で、通常リプレースメント変数「%EMAIL%」を設定します
  • CC
    同じ内容のメールを、設定したメールアドレスへ送信します。この情報は送信先に公開されますので注意して利用してください。
  • BCC
    同じ内容のメールを、設定したメールアドレスへ送信します。送信先には公開されません。自身が管理するメールアドレスに設定することで、予約やキャンセル時のメールを受信することができます。
  • FROM
    メール送信元を知らせます。メールサーバーによっては、内容が厳格に規制されていることがあります。
  • REPLY TO
    メールの返信を受け付けるとき、FROM以外のメールアドレスで受け付けたい場合に設定します。
  • ATTACHMENT
    WordPressの「メディア」機能を使ってアップロードしたファイルを選択、設定することができます。予約者に付加情報を提供したいときなどに利用できます。
  • 件名(SUBJECT)
    メールの件名を設定します。
  • %TICKET%
    予約便の情報を組み立てるための、リプレースメント変数を含めたテンプレート文です。
  • 本文(MESSAGE)
    メール本文になります。本文には、予約フォーム入力で送信、登録された申込者情報や予約情報を、リプレースメント変数を利用して埋め込む事ができます。

メールテンプレートで利用可能なリプレースメント変数について、別途次のページに用意してあります。

リプレースメント変数の一覧

テンプレートの登録とメール送信

メールテンプレート登録、送信についてすぐに試すことができるように、例文が用意されています。

予約メールとキャンセルメール、それぞれ例文を読み込み公開登録してください。テンプレートデータの先頭には、テンプレートの内容が分かりやすいタイトルを付けておきます。ここでは「予約メール」と「キャンセルメール」で新規追加します。

さて、これまでの操作で2件以上の予約データがあります。テンプレートを利用して予約データを利用してメール送信してみましょう。

管理画面の「予約リスト」メニューから一覧を表示、「予約者」の名前のところにマウスを移動するとメニューが表示されます。登録済みデータの「メール」を選択してください。

「メール編集送信」画面が表示され、予約者の「宛先」と本文に「名前」がコピーされています。

ここで画面上部にあるセレクトボックス「メールテンプレート文」から、「予約メール」を選択、「読込む」ボタンを押してください。

リプレースメント変数が入力されたデータに交換され、表示されていることが確認できたかと思います。

ここで画面下部にある「送信する」ボタンを押すと、メールが送信されます。

次に、キャンセルについて説明しますが、予約メールとキャンセルメールの指定は同じ場所にあります。

キャンセルの設定とキャンセルの実行

さて本システムの設定データですが、設定には運行データごと設定するものと、予約システム全体で共通して設定するものがあります。予約やキャンセルメールの設定は、システム全体の共通設定となります。

共通設定は、管理画面の「各種設定」から設定します。サブメニュー「予約・キャンセル」タブをクリック、表示してください。

画面上部と下部に、予約メールとキャンセルメールで送信するテンプレートの選択があります。ここを設定することで、送信されるメールが決定します。

キャンセルについて、「キャンセル受付」を「受付中」に設定します。

キャンセル可能な期間の設定が必要になります。ここでは利用日「30」日前から「2」日前まで有効とします。

「保存する」ボタンを押して、設定を登録します。

予約をキャンセルする

キャンセルは、予約者がキャンセルを実行する場合と、管理者がキャンセル処理する場合の2通りあります。ここでは予約者のキャンセルを紹介します。

これまでの予約操作は、WordPressに管理者としてログイン状態で実行してきました。ログインユーザーは予約履歴を「予約情報」から表示することができます。

「予約情報」は、画面上部にあるアドミンバー右側のユーザー名からプルダウンメニューを引き出し、下部「予約情報」をクリックするか、あるいは左側ダッシュボードメニュー「ユーザー」の下部「予約情報」をクリックして表示します。

ログイン状態で予約した内容が表示されます。

ここで、キャンセル受付の条件に含まれる予約があれば、図示のように「キャンセル」ボタンが表示されます。

「キャンセル」ボタンを押してキャンセルを実行、そのあと「予約リスト」でキャンセルがどのように表示されているか、届いたキャンセルメールを確認してください。

次のお勧め記事

乗車券の予約に関する設定について、主データの設定から予約、キャンセルまで通して見て参りました。

次章は管理画面で残る機能、営業カレンダーの設定と運行カレンダーを見ていきます。

体験の終わり

最終ステップ 運行カレンダーと営業カレンダー

これまでの設定、操作の体験を通して、この予約システムの使い方の理解が進んだこと思います。最後は、運用する上で利用すると便利な機能を説明します。

予約はWebサイトのフロントエンドから、利用者自らの操作により自動で受け付けることで作業効率、あるいは、生産性が向上します。しかしながら実務において、管理者が予約データを登録する必要が生じる場合もあります。

その際管理画面の「運行カレンダー」を利用して、素早く予約の登録作業を進めることができます。

ところでカレンダーに関係するデータで「営業カレンダー」があります。「営業カレンダー」の設定は、このシステムで表示するすべてのカレンダーに影響があります。そこで「運行カレンダー」の先に、この「営業カレンダー」は何かを、設定を通して次に説明します。

営業カレンダー

営業カレンダーは運行計画(スケジュール)とは別の、会社の休業日の設定や、表示するカレンダーの装飾に影響します。管理画面の「営業カレンダー」の編集画面を表示します。

営業カレンダーにおける設定データは次の2種類あります。

  • カレンダー表示HTMLのtdタグに付加するclass属性の設定
  • カレンダー表示日の注記の設定

最初のtdタグに付加するclass属性は、例えば操作日を示すクリーム色はclass属性に「today」が設定されています。またデフォルトで曜日の略称が設定されていますので、日付けを「赤色」で表示するように、CSSファイルに「text-color」の設定がされています。

次に注記の設定は、カレンダー日付けの下部に表示するテキスト文字です。例えばこの編集画面で「祝祭日読込」ボタンを押すと、Googleカレンダーから読み込んだ祝祭日データをカレンダー上に設定しますので、試してください。

操作については、「月」指定、「曜日」指定、「休業」ボタン、「営業」ボタンを押して操作を試してください。

またカレンダーのマスをクリックすると、当該日設定用のダイアログウィンドウが表示され、個別設定ができます。

設定の保存は、画面の下部にある「保存する」ボタンを押してください。

カレンダーをどのように表示するか、サイト構築の際この機能を有効に利用できるか検討するとよいでしょう。

閑話

祝祭日読込は、Googleが公開しているカレンダーからデータを読み込みます。このカレンダーの公開はGoogleが保証するものではありません。また機能についても保証はありません。

ですので、今後動作しなくなる可能性があります。またGoogleによってデータが設定されていなければ、祝祭日データは読み込むことができません。

運行カレンダー

管理画面の「運行カレンダー」を表示します。

この画面では設定した運行便とスケジュールに関して、各便の自由席の空席数、指定席の空席数が表示されます。

予約を登録したい場合、乗車予定の日付けの便のチェックボックスをチェックし、画面下部にある「予約する」ボタンを押します。

チェックした便のデータがチケット予約のデータに取り込まれ、新規登録画面に移動します。乗車駅、下車駅、座席指定の選択後、連絡先を入力して新規保存することになります。

体験の終了

乗車券予約システムに関する一連の設定、操作を体験してきました。このシステムを利用して、より高い業務の効率化を目指してください。

設定や操作に関する詳細な情報は、今後も追加、公開していきます。新しい情報がないかこのページ、あるいはメニューなど時間をおいて確認いただくと、新しく発見いただけるかも知れません。

不明な点などあれば、以下のお問合せページをご利用ください。

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